まるはちブログ

東京からパリへ。次へ!というより一回休む、かなぁ。

to Cかto Bか

今日は午前中お茶の水でバイトした後、サークルの練習で南大沢にいき、後輩とご飯食べて、飲んで帰ってきた。

 

後輩の進振りの話を聞いていたのだが、結構迷っているようだった。理系は割と分野で学科が分かれているから、これがやりたいと決まると学科が絞りやすいけれど、文系は違う学部でも同じ分野を研究していることが多いので選ぶのが大変とのこと。

 

自分はどうだったかなと振り返ってみると、生物と化学がやりたいなと思っていて、それが勉強できそうな薬学部と理学部生物化学科、工学部化学生命工学科で迷っていたな。その中で、もともと応用として薬がおもしろそうだと思っていたのと、進振り的に行けそうだったことがあって、薬学を選んだな。

 

でも入ってからは、すずかんゼミの医療班で活動し始めたことや、それに伴って医療・ヘルスケアの分野で面白いことをしている人とたくさんお会いしたことがあって、薬学の研究より医療で新しいことを始めたい、医療を変えるようなサービスが作りたいと思って、今の方向に進んでいる。入った当初は薬学で研究がしたかったのに、半年も経つとやりたいことが全然変わるというのは、自分らしいなと思った。そのそもやりたいことや興味の対象がころころ変わるタイプなので、同じものを研究し続ける研究職はあまり自分に向いてないのかなと思う。

 

進振り当初の思いがどうであれ、薬学がバックグラウンドにできたことは、医療で何かするためにはとてもよかったと思う。もちろん医学部とか行けばまた違う世界があったと思うが、今の自分の立場は楽しいと思うし、いろんな人と関わりながら自分にしかできない価値を生んでいきたいなと思う。

 

仕事という点でいうと、大企業に入って大きな組織のone of themとして働くよりも、小さな組織で最良の大きい中で働く方が圧倒的に自分にとってやりがいがあるなと思う。自分がサービスを始める人間となれるのであれば、なおさらだな。人間関係でも、あらぐさみたいな小さい集まりで活動していることもあり、大きな集団の中で大勢とコミュニケーションをとって何かやるよりも、小さい集団で密にコミュニケーション取りながら楽しくやっていく方がずっと好きだと思う。という感じで今の自分には起業とかベンチャーとか、あっているのかなと思う。

 

では、医療でいまのところどういうサービスを作りたいのかなと考えてみる。今のところ僕はto BのBのサイドで働いた経験がないので病院や薬局でどういうニーズがあるのかよくわからない。(だからこそ、資格を取れたら病院や薬局でしばらく働いてみたいとか、喜納さんのところで夏休みにお手伝いさせてもらいたいとか思うのだけれど)そうなると、やはり自分にとって身近なto Cのサービスを頑張りたいかなと思ってしまう。

 

先日のデジタルヘルスラボで「to Cはターゲットのどのセグメントを狙うかが難しい」という話を聞いて、そうなのかーと思ったけれど、でもやはり僕の今持っている問題意識は、「医療のアクセスが良くないために、体調が悪くても医療を受ける余裕がなく、結果的に悪化してしまう」というところにある。これは国レベルでいえば医療費の増加にもつながる。これを解決するストレートな手段としてはやはりアクセスを改善するto Cのサービスを作ることなのかなと思ってしまう。

 

特に薬局が病院に行く前の篩として使われることが国の施策としては期待されているわけだが、今の医薬品小売の業界を見ると、処方箋の調剤を受ける場であり、一般用医薬品は扱っていない調剤薬局と、日用品も含めた安売りに専念し、医薬品販売にもはや力がそそがれていないドラッグストアに分かれる気がする。先日、病院に行ってる暇がないからと皮膚炎の薬を頼まれてドラッグストアでステロイド外用薬を買う機会があったのだが、今のドラッグストアは薬について相談するような雰囲気でもないし、まして患者が処方されている薬と同種の市販薬がどれかを見分けるリテラシーを身に着けることは難しい。

 

セルフメディケーションを本気で達成するためには、病院で処方を受けたときには調剤を受けることができるし、病院に行けないときには今の症状や過去に処方された薬の情報を薬剤師に伝えれば適切な市販薬を勧めてもらえるような、いまの薬局にもドラッグストアにも当てはまらないような、新しい形が必要であると感じている。

 

今日お茶の水を歩いて、薬局もドラッグストアも見たが、どちらも本気で患者の健康を総合的にサポートできる場ではないと感じた。調剤薬局は相変わらず病院からくる処方箋で収益を上げようという雰囲気があるし、ドラッグストアはもはや日用品の店だ。

 

自分としては、こうした薬の小売りの状況を変え、真に患者の健康をサポートするサービスができたらなと思う。それ以外にもアクセスを改善するサービスは色々考えられると思うのでいろいろ考えていきたいが、現在のところ薬のサービスを変えることはやってみたいことだなと思う。